ドイツ 政治家

アニメ【ディエス・イレ】ラインハルトの元ネタ金髪の獣ハイドリヒ

更新日:

引用:youtube

いよいよ10月6日金曜日からアニメ【ディエス・イレ】が公開されます。

さて、PVの中で主人公のレン君を差し置いて絶大な存在感を出しておられるのが。

ラインハルト・ハイドリヒ。通称、獣殿。

しかも、この方。モデルになった人物がいるのです。

ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ

今回は獣殿、ラインハルト・ハイドリヒの元ネタをご紹介。






獣殿・階級と渾名

ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ

ナチスドイツの政治家。

SS(親衛隊)大将、警察大将、国家保安本部長官、ベーメン・メーレン保護領(チェコ)副総督。

あのナチスで警察、情報組織を支配していると言う時点でロクな…ゲフンゲフン。まともな人じゃないような…

数ある渾名も「金髪の獣」「鉄の心臓を持つ男」「プラハの虐殺者」「ヒトラーの後継者」等。

どんな人か、もう…わかったんじゃないかな(´^`;)

昏迷の時代に生まれた異端者

出生から海軍、そして鍵十字へ

1904年3月7日に父親は音楽家、母親は女優という獣とか物騒な渾名からは想像できない家庭に生まれた獣殿。

ヴァイオリン弾けるよ獣殿。

1922年に18歳で海軍に入ったハイドリヒ。

ところが…手を出した女がお偉いさんの娘で海軍を追い出されてしまうハイドリヒ。

そして、1931年に入ったのがナチ党だった。

党内でヒトラーの護衛組織(後のSS)の情報部関係の仕事に就くハイドリヒ。ここで良いのか悪いのか才能が開花。組織の盤石化そして拡大させて行く。

1932年7月にはSD(親衛隊保安部)の長官に任命される。

警察トップからチェコ統治者へ

党内外、国内外の敵対者の弱みを探しまわっては、政治工作を行い粛清したりさせたりして、ヒトラー個人、ナチス党、ドイツ国の地位を確固たるものとすべく熱心に冷酷な職務に励んでしまうハイドリヒ。

 

その手腕を買われ1941年9月ベーメン・メーレン(チェコ)の副総督に任命される。

 

↑薄緑が当時のドイツ。濃い緑がチェコ保護領

当時のチェコはドイツ有数の工業地帯だったが、反ナチスの声が多く本来の工業力を発揮できないでいた。

その為、残忍で冷え切った事務処理が行えるハイドリヒが派遣された。

チェコでのハイドリヒはすぐさま反ナチ組織の弾圧を開始。公開処刑まで行う苛烈な統治で、

「プラハの虐殺者」の恐怖の代名詞とも言える悪名を轟かせる。

↑プラハ城内でのハイドリヒ(中央の正面を向いている人物)

しかし、ここでハイドリヒは方針を一転。

社会保障、食料供給等を充実させ、善の顔を見せる。

これにより反ナチには激烈な処罰、従属には甘遇とハイドリヒは飴と鞭を使い分けチェコを順調に統治。

しかし、ハイドリヒの統治に危機を覚えたのがイギリスである。

このままでは、ナチスによってチェコが完全支配されてしまう。

すぐさま亡命チェコ人とレジスタンスによる獣殿暗殺が計画された。

獣去りて、獄開く

ハイドリヒは政務を行う広大なプラハ城に住まず、郊外で暮らし市民に顔が見えるようオープンカーで通勤していた。

↑ハイドリヒが使用していたメルセデス・ベンツ

国の安定を示し、過剰な威圧感を出さないよう護衛車両を付けない日もあった。

そして、1942年5月27日

運転手と二人でオープンカーで移動していたハイドリヒを暗殺者が襲撃。車が止まったところに手榴弾が投げ込まれハイドリヒは負傷し、一週間後の6月4日に死去した。

ハイドリヒの死は上官であるSSの長ハインリヒ・ヒムラーが自身より優れた部下のハイドリヒを恐れ、テロによる死亡にしたとも言われている。

 

そして…獣が去ったチェコに高官を暗殺されたナチスの報復が始まった。

多くの人が拘束、処刑されただけでなく、暗殺者を匿ったと噂の村は人間は処刑、収容所送り。建物は破壊され地図から消滅した。

 

ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ 享年38歳

享年38!?(οдО;)

何処の漫画のキャラだよ。なんだこの年表!?

38歳で暗殺されるまでに警察、諜報機関を支配したハイドリヒ。

故に彼の人生はトンデモナイ事に

1904年 誕生 0歳
1922年 ドイツ海軍入隊 18歳
1931年 海軍からナチ党へ 27歳
1932年 SD(親衛隊保安部)長官 28歳
1934年 SS(親衛隊)中将昇進 30歳
1941年 親衛隊大将、警察大将、チェコ副総督就任 37歳
1942年 チェコにて暗殺 38歳

ちなみに日本の真珠湾攻撃の現場最高責任者の南雲忠一提督が中将になったのは50代。

アメリカのマッカーサー元帥は中将には就かなかったけど、少将から大将になったのは50歳。

国や組織での違いはあるだろうけど、いくらなんでも30歳で中将って…。

マジで何処の漫画だよ!獣殿伝説

・乗馬やフェンシングが得意で1928年のアムステルダムオリンピックではフェンシングドイツ代表に選ばれる程の腕前。

・飛行機に興味を持ち、空軍パイロットとして出撃することも。戦果を上げたが、被弾して不時着した際にヒトラーに怒られている。

↑メッサーシュミットBf109ノルウェーの戦闘で獣殿が使用した航空機。バリバリ戦闘機である。

と言う訳で、元海軍で中尉、空軍では少佐の階級も持っている。

・1934年ナチス内部での大規模粛清を行った際、無名時代からの同僚を消すことに躊躇う者が多い中、ハイドリヒはついでに政敵の部下を始末してしまおうと暗躍。

・プラハ城に置かれていた真のボヘミア(チェコ西部~中部)の王でない者が被ると死が訪れると言われている王冠を迷信として信じず、被ったハイドリヒはチェコの統治者となって9ヵ月程で暗殺された。

・ハイドリヒと権力争いをしていたナチ幹部はハイドリヒの死に同僚を失ったことより、いつ自分に粛清の刃を向けてくるやもしれない恐怖の存在が去ったと安堵の息をこぼした。

悲劇の弟ハインツ・ハイドリヒ

そんな獣殿には弟がいた。

ハインツ・ジークフリート・ハイドリヒ。

ジャーナリストだったハインツは兄の獣殿ラインハルトの死後、ラインハルトの私物の書類を見て愕然とする。

ハインツはラインハルトの所業を知らなかったのである。

その後のハインツはユダヤ人の国外脱出の支援を始める。

しかし、1944年にハインツの会社に調査が入り、ハインツは自殺した。

兄との関係だけでも悲劇だが、この調査はユダヤ人とは関係のない事であった。

総括

ハイドリヒを一言でいえば、

強欲なオーベルシュタイン(銀河英雄伝説のTHE冷酷キャラクター。なお主人公の名はラインハルト)

容姿、体力、知能全て兼ねていたが、何より冷酷無比の実行力が最もヒトラーから評価されており、ナチスNo.2国家元帥ゲーリング、上官のヒムラーを差し置いてヒトラーの後継者と呼ばれることもあった。

冷酷な面はハイドリヒにはユダヤ人の血が流れていると言う噂があり、噂の払拭の為に行っていたともいわれるが、やりすぎて酌量の余地はない。

他にもエピソード(アウトな方面の)があり歴史上稀に見る悪人(-д-;)が妥当な評価では…

 

今回はここまで、

ご閲覧ありがとうございました。

-ドイツ, 政治家
-,

Copyright© むらさき照明弾 , 2017 AllRights Reserved.