北朝鮮 現代兵器

潜水艦からのミサイル【SLBM】北朝鮮が日本海に伏せる切り札とは?

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↑アメリカ軍が使用するSLBM・トライデントⅡ

9月9日に北朝鮮がまたミサイルを打ち上げるかもしれないと言うニュースが流れています。

車に積んだ大きなミサイルが移動している映像が出ていますが、私はSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の可能性もあると思います。

SLBM(submarine-launched ballistic missile:潜水艦発射弾道ミサイル)とは、

射程に関係なく潜水艦から発射するミサイルの事。爆撃機、ICBMと共に核兵器の主な運搬手段の一つ。

今回は以前にも北朝鮮が発射実験を行ったSLBMについてご説明します。


⇒ICBM(大陸間弾道ミサイル)宇宙から飛来する兵器





潜水艦に核ミサイルを搭載する利点。

1.ミサイルの発射が隠密性に優れた潜水艦なので、事前に察知、発射前撃破が極めて困難である。

2.爆撃機は滑走路、ICBMは発射台を破壊されると使用不能になる欠点があり、先制攻撃により発射施設を破壊されると反撃能力を失う。

対して潜水艦は自国から離れた海中に潜む事で、たとえ自国が壊滅状態でも反撃を行える。

3.ミサイルの射程が短くても潜水艦の能力次第で離れた敵国に接近してからの攻撃ができる。

SLBMの歴史

冷戦の主役

第二次世界大戦後、アメリカとソ連の冷戦体制が構築されたが、

↑アメリカ軍が核攻撃に使用する爆撃機「B-52」16,000kmを超える航続距離を持つ。1950年代から今だ現役。

先に核兵器を実装し、空軍力でも勝るアメリカはソ連との戦争が勃発した際は、

先制核攻撃によってソ連の主要都市、核関連施設を壊滅させることで反撃を防ぐ方針だった。

一方のソ連が先制核攻撃に対する答えとして生み出したのがSLBMである。

ソ連本土を離れ北極の氷の下に身を潜め、アメリカが核を発射した時。報復の核ミサイルを水中から発射する。

タイフーン型原子力潜水艦

↑ソ連が開発した世界最大の潜水艦。「タイフーン型原子力潜水艦」

全長175m、全幅23m、乗員163人。内部に乗員の運動不足対策のプールがある程の巨体。

核弾頭を10発搭載出来る射程9,000kmの多弾頭ミサイルを20基装備しており、1隻で北米を壊滅させることができると言われている。

6隻が建造され、核抑止力の中心となった。現在は莫大な維持コストの為5隻が退役しロシア海軍は1隻のみ運用している。

まとめ

9月9日の北朝鮮の建国記念日に限らず近いうちに北朝鮮はSLBMを発射するだろう。

私がSLBMを発射すると予想する理由は二つ。

1.「近づいてくる潜水艦からアメリカ本土を守るために軍を引き上げさせろ」アメリカ世論を動かし、日本、韓国のアメリカ軍を減らす事。

2.隠密性、生存率の高いSLBMの存在で「先に攻撃してみろ、こっちは絶対に反撃するからな」と言うメッセージをアメリカに送り先制攻撃を防ぐ為である。

例え本国のミサイル基地が壊滅しても広大な海のどこかに潜む潜水艦を撃破するのは極めて難しい(核ミサイルを搭載した潜水艦が1隻とは限らない

北朝鮮は現体制の維持が目的なので、SLBMを含む核兵器を使うことは無いと思うが、ミサイル実験をやめることはないだろう。

北朝鮮が長距離ミサイルを撃つと日本、ロシア、中国のいずれかを通ることになる。

北朝鮮にとって数少ない友好国の中国、ロシアに向けるはずはなく、実験の度にJアラートが鳴り響くだろう。

個人がどうこうできる問題ではないが、貴方も万が一に備えて、近くにある地下室もしくは強度のある建物の位置の確認。

家族との緊急の集合場所の確認、防災用品の見直しをしてはどうだろうか?

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